GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 (1995)
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アンドロイドは人間使いの夢を見るのか
2003/02/28
by
aphex twin
劣悪な「ブレードランナー」のコピーにしか思えないんだけど、外国人にもこれがウケるようだ。
昨今、日本のアニメーションは、アニメなのに子供向けではない内容がミステリアスなものとして、なんでも受け入れられるようです。この作品の精神的な部分も、果たして欧米ではどれくらい理解されているのでしょうか、かなり疑問です。
手塚以降の日本のアニメーション、アトム以降の漫画の特徴だが、アンドロイドやロボットというものに人格を持たせるのが好きなようだ。これは論理的な積み重ねによるものではなく、人間に対するアンチテーゼとしての空想アンドロイド、手塚チルドレンの精神的な遺伝子が日本に根付いていると言っても良いと思う。
本家「ブレードランナー」ではレプリカント=アンドロイドはあくまでもアンドロイドであるから悲しい結末を迎える。レプリカントの不完全な人格の描き方も非常にリアルで、それ以上の事は起こり得ない。これは人間の負の部分を顕にしつつも、最終的には正当なヒューマニズムの保護である。
それに対してこの作品に限らず、日本の多くの漫画やアニメでは、ロボットは人間よりむしろ人間的であるような描き方が、当たり前のように為されている事が、昔から多い。このロボットの方が人間より優れた人格を持ち、それが当たり前になっている流れが、日本の漫画やアニメの凄いところだ。そんなはずは断じて無いのだが…。
この作品は、そういった無謀な日本のアンドロイド賛歌に対しての理由付けである。つまり脳味噌は人間のまま、生殖機能を維持したまま、あとはメカ。それが可能になるかどうかはともかく、存在している。そしてこの作品では、人形使いというハッカーとの融合によって、膨大な情報とスキルと融合、ネットの支配者として君臨、それにより支配者を選択するかどうかはともかく人間を超越できると。冷静に見ればマッドサイエンス賛美と、それに対する神格化の渇望である。ドラえもんはきっと悪いやつを懲らしめてくれるだろう。
「ブレードランナー」に対する押井監督のオマージュだと言う人が多いが、これは結構日本のアニメや漫画の主流と言って良い思想体系のような気がする。そこを形式美だけ押井がブレードランナー風味に仕立て上げたという感を受けた。
画に関して言えば、原作の士郎正宗の絵からして下手糞だが、もう少し登場人物の造形をなんとかしてほしい。一気に見る気が失せる。なぜ顔が∨なのか。人の顔はΟだろう?どうもあのべったりとした髪の毛の描写も好きではないし、同人誌作家にしか見えない。外国では、それもオリエンタルとして受け入れられるようだが…。
あとは、押井作品全般に言える事だと思うけど、やはりこの作品でも休む暇のないツギハギ感、釈然としないまわりくどさを感じざるを得ない。
思想に関しては僕も似たような部分を受け継いでる事を自覚しているので否定はしませんが、冷静に考えると、実はかなり恥ずかしい、箱庭的な思想だと思います。
それを自覚しないで、尚且つカッコつけるのが凄い。
ブレードランナーを意識し、原作のユーモア要素を排除した結果でもあると思うが、画にしても、話にしても、いまいちカッコつけようとしてカッコついてないという、日本のアニメに幻想を抱かない日本人としての、率直な感想です。
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Re: アンドロイドは人間使いの夢を見るのか
2003/07/24 by
るるん
> 画に関して言えば、原作の士郎正宗の絵からして下手糞だが、もう少し登場人物の造形をなんとかしてほしい。一気に見る気が失せる。なぜ顔が∨なのか。人の顔はΟだろう?どうもあのべったりとした髪の毛の描写も好きではないし、同人誌作家にしか見えない。外国では、それもオリエンタルとして受け入れられるようだが…。
>
> この映画は私には難しいらしく、意味がよく分からなくて正直つまらなかったです。
原作のマンガも映画鑑賞以前に読んでいました。やはり内容は難しかったんですが、絵はとっても上手だと思いましたよ。
この人が下手だとしたらいったいどういう漫画家さんだったら上手だと認めてらっしゃるのかな・・・とふと思ってしまったのでレスしました。教えていただけたら嬉しいです。映画の内容とは関係なくてすみません。
それと映画の人物造形は原作よりもさらにカッコよかったと思います。まぁ好みの問題なんでしょうけれど^^; -
Re: アンドロイドは人間使いの夢を見るのか
2003/09/15 by
メル
あなたは作品を批評するのに過去の作品を引き合いにださなければいけないと思っているのか。
この長文はあなたの自己満足の自慰行為にしか思えない。そもそも日本のアニメに幻想を抱かない、と述べておられるが、日本以外のどこの國がこれ以上のクオリティのアニメを供給しているだろうか。だとするならば日本のアニメに期待していないあなたはこの作品を批判するべきではない。アメリカンディズニーでも見ればいいだろう。
基本的にこの作品はアイデンティティーへの回帰、人間生命体としての定義を量っている。つまり決して神格化、神への昇華を量ったものではない。生命体としてみなされないものが生命体の定義を満たしているにもかかわらず自由なアイデンティティーを得られないのだ。そこにこの作品の重大な意図がある。
また融合は神格化ではない。人間化である。そのことは作品中で語られているはずだが、もしかするとあなたは途中で居眠りでもしていたのでは?
キャラ作画が同人誌的?あなたは昨今のアニメ事情を知っているのか?もはや人間とは思えない目のでかさ、これを同人誌的とよばずこの作品が同人誌的とは笑わせられる。 -
Re: アンドロイドは人間使いの夢を見るのか
2004/03/25 by
さんくふる
>人間に対するアンチテーゼとしての空想アンドロイド、手塚チルドレンの精神的な遺伝子が日本に根付いていると言っても良いと思う。
これは違うと思うよね〜。
手塚チルドレンの遺伝子があるとすればの話ですが(私はあると思っている)、手塚さんは、最後まで生命を見つめていたと思います。
弟子が何しているか知らないけど、「火の鳥」とか見る限り、人間を見捨てているとは到底思えないよね。
押井さんてタツノコにいたのですね。メカはすごそうで見たいですね、これ読むと。 -
見てから、更に一言
2004/04/04 by
さんくふる
見たら更に書きたくなってしまった。
>劣悪な「ブレードランナー」のコピーにしか思えないんだけど、外国人にもこれがウケるようだ。
「劣悪」は余計ですね。
そもそも、ブレード…のコピーというか、延長上に「装甲騎兵ボトムズ」があって、この映画の遺伝子には、それが人っていると思う。アトムの遺伝子だよ、それも。
嬉しいよね〜、あの系統遺伝子が、生きていたなんて〜。20年も前のアニメだよ。
装甲騎兵にも、女性が出てくる。
全く遺伝子操作された、戦闘の為にだけ、創られた人間です。幼少期の記憶もなく、名前も無い。
戦闘方法だけをインプットされ続ける為に創られた人間。
その「悲哀」は全編に流れているのです。
当時アニメ範疇と一線画していた、ガンダムとかとは全く系統を異にする、日本の誇るリアル系統アニメですよ。
千チヒなんか目じゃない!!と何度も言っていたのは、私が最も評価する日本アニメは、この系統だったからです。(この映画が10年も前に出来ているなら、書いてもよかったな)。
その系統を引き継ぐものが〜、良い様にマトリックスに取り込まれちゃって〜、むかつくったらないよ〜。ちゃんと、敬意を払え(印税も)って言うのだ〜。
>このロボットの方が人間より優れた人格を持ち、それが当たり前になっている流れが、日本の漫画やアニメの凄いところだ。そんなはずは断じて無いのだが…。
私はこの映画では、「人間の開放」と見ましたけどね〜。
人間がもっと、上の段階へ(オームとかと一緒にせんといてって感じ)上がるためには、「肉体は邪魔なんだ」ってことなんでしょうか。
あそこまで粗末に扱わんでもいいと思うが。
「人間が人間である限り」、は制約を負うってことを言っているようでもあるし。
そこ(制約)から解き放たれたいって言うのも、あるんではないでしょうか。
>この作品は、そういった無謀な日本のアンドロイド賛歌に対しての理由付けである。つまり脳味噌は人間のまま、生殖機能を維持したまま、あとはメカ。それが可能になるかどうかはともかく、存在している。そしてこの作品では、人形使いというハッカーとの融合によって、膨大な情報とスキルと融合、ネットの支配者として君臨、それにより支配者を選択するかどうかはともかく人間を超越できると。冷静に見ればマッドサイエンス賛美と、それに対する神格化の渇望である。ドラえもんはきっと悪いやつを懲らしめてくれるだろう。
アンドロイド賛歌なら、あそこまで粗末に扱うか〜?!ボディーを。いくらでも作れるって、本作でも言っているよね。
だから、もっと人間(の脳)が「高みに上りたい」ってことでしょう。それが神格化への渇望だろうか。違うと思います。
脳はまだ半分も解明されていないのです。全部の脳を人間が、駆使するようになったときには、どんな世界が訪れるか誰にもわからないでしょう。
多様化する、「揺らぎ」を手に入れたい、のは人間も同じこと。
「脳」がなければ、人間もただの「肉体の塊」である事は否めない事であるとおもいます。
全出のアニメの女性も「人間」ではありましたが、いきなり成人していて、幼い頃の記憶は何も無い。
それは体が「人間」(アンドロイドじゃない)であっても、もはや、「人間」とは言わないのです。
人は記憶によって生きるとは、ブレード…でも出てくるし。
「脳」なくして、「体」(例えサイボーグでない)があっても、もはや人間ではない。
では体のない「脳」は、人間とは認められないのか…。
>日本のアニメに幻想を抱かない日本人としての、率直な感想です。
一体、ここまでやっている、日本アニメ以外のどこのアニメに幻想もつっていうんだかね〜。
ちゃんと評価して欲しいよ。日本人なら、日本アニメをさ。マトリックスなんて目じゃないのだから。 -
もう少し
2004/04/04 by
ドクター
aphex twinを名乗るならもう少し的確でオリジナリティのある意見を出しちゃどうですかね、本家に申し訳ない
はっきり言えば典型的なディック知らずの意見です。ブレードランナーの劣悪なコピーだって(大苦笑)ブレードランナーより更にディック的であるこの作品への評価としては的外れも良い所でしょう
その辺りの事情を全く知らないから今作が海外で受け入れられた理由も分からない、海外のSFクリエイターがこの作品見ていかに悔しい思いした事か、ご存知無いでしょう?? -
Re: もう少し
2004/08/05 by
MUM
この作品をディック的であると評するなら、
あなたに芸術や文学を判断する能力はありませんね…。 -
Re: アンドロイドは人間使いの夢を見るのか
2007/05/26 by
ぼめ
> 劣悪な「ブレードランナー」のコピーに
「ブレードランナー」は退屈すぎる。
そのコピーと言う根拠とは何ですか!
原作を劣化させた作品が「ブレードランナー」です。
> 本家「ブレードランナー」ではレプリカント=アンドロイドはあくまでもアンドロイドであるから悲しい結末を迎える。
レプリカントとアンドロイドはぜんぜん違います。
レプリカントは有機物でできた人造人間。
アンドロイドは機械で作られた人間そっくりのロボット。
基本的な意味を知らずに批判しても無意味だと思います。
なお、矛盾するかもしれないが原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?」は、有機物・機械(無機質)に関係なく人造人間であり、人間の本質は善であることを述べた小説です。
たとえ作られたものでも、心が人間としても倫理観をもては、たとえ人工的に作られたものでも本物の人間であることを原作者は伝えたいのです。その反対に人間性を失った(母親の胎内から産まれた)人間は、それは人間ではないともいえるのです。
> それに対してこの作品に限らず、日本の多くの漫画やアニメでは、ロボットは人間よりむしろ人間的であるような描き方が、当たり前のように為されている事が、昔から多い。このロボットの方が人間より優れた人格を持ち、それが当たり前になっている流れが、日本の漫画やアニメの凄いところだ。そんなはずは断じて無いのだが…。
人間の本性は「善」であり、それを模倣するアンドロイドも「善」無ければならないのが欧米人とは文化的大きな隔たりがあります。機械的安全性云々と言う次元を超えたものです。
たしかに、手塚チルドレンというのは、ある意味では共感します。鉄腕アトムという漫画が無ければ、それほど熱心にロボットを取り扱った作品は生まれなかったと思います。
アンドロイドを扱った作品は大なり小なり手塚先生の影響を抜けられません。(なお、ドラえもんなどは、アトムの進化したものとして扱われていますが、現代科学で実現不可能な夢のオンパレードなので、不二子チルドレンは余り存在しないのは現実味が無いからです。)
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